2025年3月22日に、福岡市のスタートアップ支援拠点「Fukuoka Growth Next」で開催された「STARTUP ELITE Bootcamp」の最終報告会「DEMO DAY」で、フードカムが開発するサービス「フードカムカム」が最優秀賞に輝いたと発表した。

「フードカムカム」は、日本の食材・食品を海外に展開する事業者向けのプラットフォーム。現地の消費者のニーズやトレンドをAIが解析し、最適な市場や販路を提案することで、日本食の越境ECや卸販売を支援する。加えて、輸出時の法規制や物流情報もワンストップで提供する機能も備えており、これまで煩雑だった海外展開のハードルを一気に下げる仕組みだ。

今回の「DEMO DAY」は、全国から集まったスタートアップ10社による最終ピッチイベント。厳しい選考を通過してきた精鋭たちの中で、審査員や来場者の評価を最も集めたのがフードカム株式会社だった。特に、「ニッチだが巨大な潜在市場に対する明確なアプローチ」と「実装力の高さ」が高く評価された。

代表の山内与策氏は「福岡というローカルから、世界の食卓へ。日本の食文化が持つ価値を、もっと多くの人に届けたい」と受賞後にコメント。今後はアジアを中心にパイロット展開を進め、年内にはアメリカ市場にも進出予定だという。

福岡から世界へ。日本の“おいしい”を橋渡しするフードカムカムの挑戦に、今後も注目が集まりそうだ。