
2025年3月、シェアダインはAI技術を活用した新たなプロダクト開発を加速するため、「シェアダイン AI LAB」を設立した発表。このラボの設立により、料理人が「探さなくても働きたい仕事に出会える」、飲食事業者が「必要に応じて料理人と瞬時にマッチングする」環境の構築を目指しているようだ。具体的には、シェフのスキルや希望に応じた最適な仕事を自動的に提案する仕組みや、飲食事業者向けには予約状況や過去の来店データを基に売上を予測し、最適な人材配置を提案するシステムの開発を進めているという。
シェアダインは、2017年5月に創業された日本最大級の出張シェフサービスを提供する企業だ。同社は、管理栄養士や一流レストラン出身のシェフなど、1万人以上の料理人が登録するプラットフォームを運営している。家庭向けの作り置きサービスから、ケータリング、飲食事業者向けのスポットシェフ手配まで、多岐にわたるサービスを展開している。
さらに、2024年10月には、料理人同士のネットワーキングやスキルアップを支援する専用のキャリアサポートSNS「CHEFLINK」を提供開始した。また、海外でのキャリア支援を強化するため、海外就業支援サービス「CHEFJOB」を展開するなど、グローバルな事業拡大を推進している。これらの取り組みにより、料理人一人ひとりが柔軟にキャリアを築ける環境を創出し、日本発のグローバルキャリアプラットフォームとして、国内外の食産業の発展に貢献している。
シェアダインは、料理人の新たな働き方を創出し、食産業全体の持続可能な成長を目指している。AI技術の導入やキャリア支援サービスの拡充により、今後も食の世界から社会変革を推進していくことが期待される。