
ショートドラマアプリ「BUMP」を展開するemoleが、2025年3月28日に総額8億5000万円の資金調達を実施した。これにより同社の累計資金調達額は11.6億円に達したようだ。
今回の資金調達はシリーズAラウンドに位置づけられ、Angel Bridgeがリード投資家を務めた。既存投資家として千葉道場ファンド、D4V、サムライインキュベートが引き続き参加し、新規投資家として電通ベンチャーズ、博報堂DYベンチャーズ、セガサミーホールディングス、あおぞら企業投資が加わったとされる。
emoleは2018年11月に創業のスタートアップだ。東京都渋谷区に本社を構えショートドラマアプリ「BUMP」の開発・運営を主軸事業としている。映像・テクノロジー・エンターテインメントの融合を掲げながら、「創造で挑戦できる世界へ」というビジョンのもと、クリエイターが継続的に挑戦できる環境づくりを進めているようだ。
「BUMP」は、1話1〜3分の縦型ショートドラマを配信するスマートフォンアプリで、映画のような世界観を短時間で体験できる点が特徴とされる。特にZ世代の女性を中心に支持を集めており、累計ダウンロード数は190万、SNSを通じた総再生回数は25億回を突破したという。
調達した資金は、ショートドラマ作品の制作ラインの拡張、組織体制の強化、そしてアプリのプロダクト改善に活用される予定だ。今後は作品本数やジャンルの拡大に加え、ショートアニメなど新たな表現手法への取り組みも視野に入れているようだ。また、同社はクリエイターへの報酬還元にも注力しており、2025年3月時点でその累計金額は1億円を超えたとのことだ。コンテンツの質を支えるのは、こうした持続可能な創作環境にあると考えられている。