創業期スタートアップを支援する『Atlas 2025 Summer』が始動

スタートアップ支援に特化したベンチャーキャピタル・Coreline Venturesが、創業初期のスタートアップを対象とするシード投資プログラム『Atlas 2025 Summer』の開催を発表した。募集期間は2025年4月22日から5月31日までで、選抜企業には500万円の出資に加え、6週間にわたる集中支援が提供されるという。
『Atlas』は、創業直後のプロダクト開発・PMF(プロダクトマーケットフィット)支援・資金調達準備など、初期フェーズにおけるスタートアップの成長加速を目的としたプログラムだ。2022年の初開催以来、すでに累計40社以上を支援しており、その中にはシリーズAラウンドを実現した企業も複数含まれているという。
今回は「Atlas 2025 Summer」と題し、従来よりもさらに短期集中型の設計となっているのが特徴。6週間のプログラム期間中、参加企業はCoreline Venturesのパートナー陣によるメンタリング、アーリーステージVCとのネットワーキング、業界キーパーソンとの1on1セッション、デモデイでのピッチなど、豊富な実践機会を通じて事業成長を目指すことができる。また、単なる資金提供にとどまらず、マーケットインサイトの提供、UI/UXアドバイザーとのワークショップ、リーガル面の整備支援など、創業初期にありがちな課題解決にも手厚く対応する体制が整っているという。
■イベント概要
名称:Atlas 2025 Summer
主催:Coreline Ventures
目的:創業初期のスタートアップに対するシード投資および事業成長支援
支援内容:500万円のシード出資(SAFE型)
6週間のアクセラレーションプログラム
VC・事業会社とのネットワーキング
メンタリング/専門家によるワークショップ
デモデイの開催
応募期間:2025年4月22日(火)〜5月31日(土)
プログラム実施期間:2025年6月中旬〜7月下旬(予定)
開催形式:オンライン/オフラインのハイブリッド
対象企業:創業3年以内のスタートアップ
フルタイムで活動する創業チームが存在すること
プロダクトがPMF前後のフェーズであること
業種・領域:不問(社会課題解決型のテーマ歓迎)
応募方法:Coreline Ventures公式サイトよりエントリー(選考あり)
応募条件は、「創業3年以内」「PMF前後のプロダクトを保有していること」「フルタイム創業チームが存在すること」などが挙げられており、業種やテーマは問われないとのこと。なお、最終選考通過企業には500万円の出資(SAFE型)に加え、継続投資の可能性も提示されるという。
プログラム終了後には、投資家や事業会社が集まるデモデイが予定されており、さらなる資金調達や事業提携の機会創出にもつながる場になるとみられている。
Coreline Venturesの代表パートナーである田中優介氏は、今回の取り組みについて次のようにコメントしている。「社会課題を起点に挑戦する起業家たちの“最初の一歩”に、私たちが伴走者として関わることこそがこのプログラムの意義です。Atlasは単なるアクセラレーションプログラムではなく、創業家と共にゼロイチをつくる“仲間づくり”の場だと考えています」。
日本におけるスタートアップ支援の裾野が広がるなか、VC主導のこうしたエントリープログラムは、より多くの創業家にとっての第一歩を後押しする存在となりつつあるようだ。