
パーソルホールディングスが勤労感謝の日に合わせ「#これ誰にお礼言ったらいいですか展 2025」を、原宿のECO FARM CAFE 632で11月20日(木)から24日(月)まで開催。
2023年にスタートした本プロジェクトは、SNS上に溢れる「この仕事いいね」「こんなことが起きたよ」という声を集め、実際に名仕事をした本人へお礼を届ける「お礼代行」を実施してきた。昨年は表参道で3日間の展示会を開催し、約1,000名が来場。今年は原宿で5日間の開催となり、さらに多くの人々が”名もなき名仕事”に触れる機会が設けられている。
今年は、全国から集まった4,000件以上の中から選ばれた”名もなき名仕事”へのお礼を展示。新たに「あっぱ礼」「ファインプ礼」「おつか礼」の3つの賞が創設され、SNS上で多くの共感を呼んだ仕事に対する感謝が、贈呈式という形で当事者へと届けられた。

“はたらくWell-being”を広げる取り組み
パーソルホールディングスが世論調査会社ギャラップと共同で実施した世界150カ国・地域を対象とした調査によれば、日本は「日々の仕事に喜び、楽しみを感じているか」という質問では143カ国中104位と低迷する一方で、「自分の仕事が人々の生活をより良くすることにつながっていると思うか」という質問では33位と比較的高い順位を記録していることがわかった。
パーソルホールディングス株式会社 はたらくWell-being推進室 室長の中山友希氏は、「目の前の仕事では大変なこともありますが、自分がやっていることの意味や、誰かに届けたいという思いを日本人はすごく感じている。この調査結果を踏まえ、仕事が実際にどう役立っているのか、どう届いているのかを可視化し、”はたらくWell-being”の実感向上につなげることを目指してこのプロジェクトが立ち上がった」と話す。

「あっぱ礼」受賞:子どもの夢を守り抜くサンタポスト
「あっぱ礼」は、誰もがあっぱれと賞賛したくなるような創造性あふれるアイディアや工夫で多くの人を笑顔にした働きに贈られる。今年の受賞は、日本トイザらス株式会社の「サンタポスト」。
サンタポストは、全国のトイザらス・ベビーザらスの店舗に設置されたポストで、子どもたちがサンタさんへの手紙を投函できる。
SNS上では、「子ども向け映画を見に行ったら、本編前にトイザらスのCMが流れ出した。子どもたちが見てる前でそれはまずいだろうと思っていたら、『サンタさんに手紙を書こう』と子どもがポストに入れるシーンだけで終わった。ありがとう」という投稿が話題となった。
日本トイザらス株式会社 マーケティング部 ブランドコミュニケーション部長・立原俊久氏は受賞の感想として、「このような企画を7年間続けてこれたのは、社内外の多くのメンバーの協力と、お客様のご支持があったからこそ」と語った。


「ファインプ礼」受賞:悲しみに寄り添ったホスピタリティ
「ファインプ礼」は、目の前の課題や困難に対して機転の利いたホスピタリティで誰かを救った働きに贈られる。受賞したのは、株式会社スターフライヤーだ。
6年前、亡くなったご主人の遺骨を運ぶために飛行機に乗った女性から届いたお礼が、今回の受賞につながった。「主人の遺骨を運んだフライトでの温かいお心遣い、今も忘れません。不安で悲しい私に寄り添ってくださりありがとうございました。あの日の空も青かったです」というメッセージが寄せられた。
経営企画部本部経営戦略部CX・CS推進室長の辻安希子氏が登壇した。辻氏は、「弊社は2006年に就航し、来年やっと成人式を迎える。このような素晴らしい賞をいただき、社員の励みになっている」と感謝の言葉を述べた。

「おつか礼」受賞:135年間暮らしを支えたタウンページ
「おつか礼」は、長きにわたり多くの人に愛され、思い出に深く刻まれるサービスの節目に贈られる。受賞したのは、NTTタウンページ株式会社だ。
1890年の電話サービス開始とともに始まり、135年続いた職業別電話帳タウンページは、2026年3月末をもって紙版の発行を終了する。その役割はインターネット版の「iタウンページ」へと引き継がれる。
SNS上には、「引っ越し会社や用意の情報が、いざという時にとても頼りになりました。135年間、みんなの暮らしを支えてくれてありがとうございます」といった温かい記憶や思い出が数多く語られた。
企画部長の西村和己氏は、「このまま淡々と終わっていくのかなと寂しく思っていたが、使っていただいた方がいろんなところでつぶやいてくださったおかげで、こうした栄えある場所に来させていただき、賞もいただくことができた」と感謝の言葉を述べた。
昨年7月に事業終了を報道発表した際、「しょうがないよね」という声を想定していたが、そうした声は一言もなかったという。代わりに、コールセンターや営業を通じて、お客様から「今までありがとう」「なくなって寂しい」「このまま続けてよ」といった声が数多く寄せられたという。
今後、タウンページの役割はiタウンページが引き継ぐ。西村氏は、「地元の企業と利用者をつなぐことが最大のミッション。紙は役割を終えるが、インターネット版がそのサービスを提供していく」と展望を語った。


“名もなき名仕事”にスポットを当てる
「#これ誰にお礼言ったらいいですか展 2025」は、普段スポットライトが当たらない”名もなき名仕事”に感謝の光を当てる取り組みだ。
中山氏は、「勤労感謝の日、一年のうち1日ぐらいは、名もなく誰かのいい仕事に『これいいよね、ありがとう』という気持ちをお互いに言い合って、なるべくたくさんスポットライトが当たる1日にしたい」と語る。
展示会場では、今年集まったお礼の展示に加え、来場者から新たなお礼を募集している。お礼を書いた人には先着で「カフェ・オレイ」(カフェオレ)がプレゼントされる。集まったお礼は展示期間中に掲載され、感謝の輪が広がっていく。
パーソルグループが掲げる「はたらいて、笑おう。」というビジョンは、こうした小さな感謝の積み重ねから実現されていく。自分の仕事が誰かの役に立っている実感、誰かの仕事への感謝──そうした相互の認め合いが、”はたらくWell-being”を高めていく。
あなたの周りにも、きっと誰かの名もなき名仕事がある。この展示会をきっかけに、そうした仕事に目を向け、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがだろうか。

開催概要
- イベント名:「#これ誰にお礼言ったらいいですか展 2025」
- 開催期間:2025年11月20日(木)〜11月24日(月)
- 会場:ECO FARM CAFE 632 HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前6-32-10 ピアザアネックス1F)
- アクセス:東京メトロ明治神宮前駅 徒歩1分 / JR原宿駅 徒歩5分
- 入場料:無料
- 主催:パーソルホールディングス株式会社
