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Squadbaseが社内向けAIアプリのための運用プラットフォームを提供開始

Squadbaseが、社内向けの生成AIアプリをセキュアかつ手軽に運用できるクラウドプラットフォームの提供を開始した。StreamlitやNext.jsなどで構築されたAIアプリを対象に、Gitプッシュだけでデプロイが完了する仕組みを備えており、生成AIの業務活用を推進する企業の現場ニーズに応えるプロダクトとなっている。

Squadbaseとは、企業の生成AI活用を支えるインフラの構築を目指すスタートアップで、現場主導の内製AIアプリ開発を支援するクラウド型運用基盤を展開している。ソフトウェア開発における煩雑なインフラ構築やセキュリティ対応の手間を解消し、Git連携や認証制御、利用分析といった機能を標準で提供。スピードと安全性を両立した社内アプリ開発の環境づくりを支援している。

本サービスは、アプリのホスティングや更新に加え、企業で求められるセキュリティや運用管理機能を標準搭載している点が特長だ。ユーザー認証にはOIDC(OpenID Connect)を採用し、Google WorkspaceやAzure ADなどと連携したシングルサインオンに対応。さらに、部門や役職に応じた柔軟なアクセス制御が可能なRBAC(ロールベースアクセスコントロール)や、利用状況の可視化、アプリ内フィードバック収集機能なども備えている。

近年、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの台頭により、社内でのAIアプリ活用が一気に加速している。ナレッジ検索や社内問い合わせ対応、報告書作成の自動化など、生成AIを用いた業務支援ツールの導入は多くの企業で検討が進んでいる一方、技術導入のハードルやセキュリティ面での懸念が普及の足かせとなってきた。Squadbaseは、こうした課題をワンストップで解決し、現場主導のAI活用を後押しする基盤として機能することを目指している。
実際に、プロダクトの導入により「アプリのリリースに必要な工数が従来比で90%削減された」という声も聞かれており、プロトタイピングと本番運用をスムーズに接続する手段としても注目されているようだ。

代表取締役の柴田 直人氏は、「AIアプリを“作る”ことはもはや誰もができる時代になりました。一方で“届け、改善し続ける”困難は依然として大きいままです。Squadbaseはこのギャップを埋め、企業のDX推進を加速させるプラットフォームです。今後はAIによる自律最適化機能を順次追加し、“運用負荷ゼロ”で組織のAI改革を実現するプラットフォームを提供してまいります」と語る。

今後は、ノーコードでのアプリ登録機能や、社内ポータルとしてのアプリカタログ機能、SlackやMicrosoft Teamsとの連携機能なども順次追加される予定だという。企業の中で“内製AIアプリ”が定着していくなかで、Squadbaseはその土台となるインフラとしてのポジションを確立しつつある。