Leafeaが資金調達を実施し月額300円で使える福利厚生アプリの全国展開を加速

月額300円で導入できる福利厚生アプリを開発・提供するLeafeaが、シリーズAラウンドでの資金調達を実施した。今回の調達によりサービスの全国展開を本格化させるとともに、機能強化や営業体制の拡充を進めていくという。
Leafeaは、従業員向けの多様な福利厚生メニューを手軽に利用できるサブスクリプション型アプリを開発するスタートアップ企業だ。中小企業にとって導入のハードルが高いとされてきた福利厚生制度に対し、「月額300円で全従業員が利用可能」というシンプルな価格設計で新たな選択肢を提示している。提携先には飲食店、フィットネス施設、美容サロン、育児・介護関連サービスなどがあり、従業員のQOL(生活の質)向上と定着率の向上を支援している。2023年のローンチ以降、導入企業はスタートアップから地方の中小企業まで幅広く拡大している。
今回の資金調達にあたり、Leafeaは「地方を含めた全国展開の加速」を大きなテーマに掲げている。都市部に比べて選択肢の少ない地域企業においても、Leafeaのサービスを通じて魅力的な福利厚生制度を構築できるよう、地域ごとのパートナー開拓を強化する方針だ。また、アプリ上での利用データを活用し、企業向けに人材の定着傾向や満足度に関するインサイトを提供する新機能の開発も検討しているという。
加えて、ユーザー向けの体験設計も強化される見通しだ。2025年内にはアプリUIの刷新に加え、よりパーソナライズされた福利厚生レコメンド機能や、ウェルビーイング向上に向けた行動促進プログラムなどを実装予定。働き方が多様化する中で、企業と従業員双方にとって価値のある「次世代型の福利厚生インフラ」としての地位確立を目指す。
福利厚生分野では、大企業を中心としたパッケージ提供やアウトソーシングサービスが主流だった一方で、中小企業やスタートアップに向けた低価格・高柔軟性のサービスは未開拓の部分が多い。Leafeaはそのギャップを埋める存在として、既存プレイヤーとは異なる立ち位置から市場を切り拓こうとしている。
サブスクリプションによる手軽さと、地域や企業規模を問わない普及性を武器に、Leafeaは新たな福利厚生のスタンダードとして存在感を強めていきそうだ。