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2025年4月1日〜10日のスタートアップ資金調達まとめ

2025年4月1日から10日にかけて、複数の国内スタートアップが資金調達を発表した。ここでは特に注目された7社の動向を紹介していこう。

1. キャディ株式会社
製造業向けAIデータプラットフォーム「CADDi」を展開するキャディは、シリーズCエクステンションラウンドで91億円の資金調達を実施した。
これにより累計調達額は257億3,000万円に達したという。調達資金は、AI技術の高度化やグローバル展開の推進に充てられる見通しだ。

2. アキュリスファーマ株式会社
神経・精神疾患領域の新薬開発を手がけるアキュリスファーマは、シリーズCラウンドで35億円の資金調達を発表した。
抗てんかん薬や過眠症治療薬の国内承認取得および商業化に向け、開発・薬事対応を加速させる方針だという。

3. ブルーモ証券株式会社
米国株運用アプリ「Bloomo」を運営するブルーモ証券は、シリーズAで20億円の資金調達を実施。累計では28億5,000万円に達した。
同社は、初心者でも手軽に米国株へ投資できるサービスを展開しており、今後はプロダクト機能の拡充やユーザー体験の向上を図る構えだ。

4. 株式会社RightTouch
顧客体験最適化SaaS「RightSupport」を提供するRightTouchは、シリーズAラウンドで8億円を調達した。
ユーザー行動データをもとに問い合わせ前の課題解決を支援するプロダクトを展開しており、今後はプロダクト強化とマーケティング強化を進めていくとみられる。

5. 株式会社UNERI
インパクト投資に特化したベンチャーキャピタルファンド「UNERI Capital1号」を設立。
全投資先がB Corp認証取得を目指す国内初のファンドとなっており、持続可能性と社会的インパクトを軸に投資を進めていく方針のようだ。

6. 株式会社StartPass
スタートアップ向け経営支援SaaS「StartPass」を展開する同社は、アサヒグループジャパンと連携し「調達を祝おう。ドラフターズとともに。」という新企画を始動。
資金調達達成企業を対象に、生ビールサービスを提供するなど、スタートアップ文化の醸成に貢献していくという。

7. 株式会社ZEROUM
Z世代向けの自己投資型SNS「Apolow」を展開するZEROUMが、新たに1億円規模の資金調達を実施したと発表。
情報発信と学びを掛け合わせたSNSプラットフォームの開発を進めており、今後は多言語化や海外展開も視野に入れているという。

これらの資金調達事例は、各社が描くビジョンと社会課題への解決アプローチが市場に評価されていることを示している。今後も、テクノロジーと独自性を武器に挑戦を続けるスタートアップの動向に注目が集まりそうだ。