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メディグルが患者紹介のDXで地域医療を改革

地域医療の課題解決に向けて、患者紹介のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するメディグルが、グローバル・ブレイン株式会社を引受先とする資金調達を実施した。これにより、医療機関同士の連携強化とプロダクトの拡充が加速する見通しだという。

メディグルは、患者紹介に特化したクラウド型プラットフォーム「メディグル紹介」を展開。従来、電話やFAXで行われていた紹介業務をデジタル化し、医療機関間のスムーズな情報連携を実現している。導入先では紹介業務の効率化だけでなく、地域における医療資源の最適配置にも貢献しているという。

今回の資金調達の背景には、医療現場におけるDXのニーズの高まりがある。特に紹介患者のスムーズな受け入れや、診療情報の確実な共有といった領域では、従来の紙ベースの運用に限界があり、業務効率の低下や医療の質の低下といった課題が指摘されてきた。

出資を行ったグローバル・ブレインは、国内外の有望スタートアップへの投資を通じて新産業の創出を目指すベンチャーキャピタル。今回の出資について、「メディグルのサービスは医療機関が直面する課題に真正面から向き合うものであり、今後の地域医療を支えるインフラとなり得る」と評価している。

今後メディグルは、プロダクトの機能拡充や新たな地域への展開に加え、医療従事者向けの利便性向上にも注力する構えだ。紹介先・紹介元双方の業務負担を軽減しながら、より質の高い医療提供を実現する仕組みを構築していくという。
患者紹介という特定領域における業務DXは、まだ黎明期にある。一方で、その先には「地域完結型医療」の実現という大きな可能性が広がっている。メディグルの挑戦は、医療とテクノロジーの新たな接点として、今後ますます注目を集めそうだ。

■公式HP
https://medigle.jp/index.html