ミズノ発のスタートアップDIFF.が糖尿病患者向け3Dプリントシューズ事業に新規参入

大阪市を拠点とするミズノ発のスタートアップであるDIFF.が、4月3日に池田泉州キャピタルおよびライトアップベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を通じて、総額4,500万円の資金調達を実施した。この資金をもとに、同社は糖尿病患者向け3Dプリントシューズ事業「DIFF.3D(ディフ・スリーディー)」を新たに開始したという。
DIFF.はこれまで、義足や装具を対象にしたカスタム製品の開発に取り組んできたとされており、その延長線上で新規事業として着手したのが「DIFF.3D」だとされている。
糖尿病患者は足の血流や神経障害などの影響により、足潰瘍などのリスクを抱えるケースが多いとされる。DIFF.3Dでは、同社が保有する3Dスキャンや解析技術を活用し、ひとりひとりの足形に最適化されたオーダーメイドのインソールおよびシューズを3Dプリンターで製作することで、足への負担軽減や早期の潰瘍予防を目指す方針だという。
同社は医療機関や義肢装具士などの専門家と連携しながら、臨床的な効果検証も視野に入れているとのことで、今後は製品の実用化およびサービス展開に向けたプロトタイプの開発を進めていく見込みだ。
なお、今回の資金調達は、地域医療やウェルネス分野での課題解決に取り組むスタートアップを支援する目的で組成されたファンドからの出資であり、社会的インパクトを重視した事業展開が期待されているようだ。
■公式HP
https://corp.diff-shoe.com/