Plottが25年にショートアニメ配信アプリ投入へ シリーズBラウンドで10億円調達

ショートアニメの企画・制作を手掛けるPlottが、2025年前半にもショートアニメ作品に特化したスマートフォンアプリを投入すると発表した。現状は主にユーチューブなどに配信しているが、自社の配信基盤を整え、顧客の利便性を高めていくようだ。作品の制作などに充てるため、バンダイナムコエンターテインメントなど6社を引受先とする第三者割当増資で10億円を調達した。

ショートアニメは1分から10分程度の短時間で視聴できるアニメ作品だ。主にユーチューブやSNS上に投稿され、時間を効率的に使いたい10〜20代の人気を集めている。

プロットは19年からショートアニメの制作を始め、運営するユーチューブのチャンネル登録者数は1000万人を超える。自社の知的財産(IP)を用いて縦読みマンガ「ウェブトゥーン」作品や音楽、ゲーム、グッズにも展開し、収益源を多様化している。

25年に投入するスマホアプリはまずは自社作品を取り扱い、1話ごとに課金する形式を想定する。奥野翔太代表は「収益獲得だけでなく、新しい作品を生み出す場にしたい」と狙いを説明する。3年以内に数十万から100万人の利用者獲得を目指すという。

調達資金でコンテンツも拡充し、今後2年間で新規のIPを100作品創出する。アニメ作品の企画を担うプロデューサーを中心に採用を強化し、現在は約100人の従業員数を2年後に2倍の200人を目標とし採用していくと語る。

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