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ホテル三日月が創業初のアメニティ大規模刷新 富士見亭は“サステナブルリゾート”、龍宮亭は“エンタメホテル”へ

株式会社ホテル三日月(本社:千葉県木更津市、代表取締役:滿間信樹)は、2025年7月7日より、龍宮城スパホテル三日月の「富士見亭」「龍宮亭」において、創業以来初となるアメニティの大規模リブランディングを実施した。サステナブルリゾートとしての進化を目指す富士見亭と、家族で楽しめるエンターテインメントホテルとして刷新される龍宮亭、それぞれのコンセプトに基づき、宿泊者体験の向上とホテルブランドの再定義を図る取り組みとなっている。

ホテル三日月は1961年創業。千葉県・神奈川県・栃木県など関東を中心に、温泉リゾート施設を展開する老舗ホテルグループである。代表的な施設「龍宮城スパホテル三日月」は、スパ・温泉・レストラン・ショーなど多彩なエンターテインメントを備え、世代を問わず多くの利用者を集める一大レジャー施設として知られている。また、地域密着型の経営とホスピタリティに定評があり、近年はサステナビリティや防災にも注力している。

今回のアメニティリニューアルは、同社が掲げる「体験価値の向上」と「持続可能な運営」の実現を両立させるものと位置づけられている。富士見亭では、資源循環をキーワードに掲げた「サステナブルリゾート化計画」の一環として、アメニティを全面刷新。天然由来成分を約99%含むスキンケア・ヘアケア用品をはじめ、有機JAS認証原料を使用したデカフェコーヒーやお茶、地元・木更津産クロモジ精油を使ったバスソルトなど、環境配慮と地域資源を融合させた製品群にリニューアルされた。

パッケージ設計についても“再資源化”を前提とした素材選定がなされ、客室空間に調和する和モダンなデザインを採用。これにより、機能性と意匠性の両立を追求した構成となっている。さらに、同施設では「バイオガス発電」や「海老の陸上養殖」といった新たな展開も進行中で、地域循環型のホテル運営モデルを構築していく考えだ。2027年度までには、緊急時の避難所としての自立運営機能の確立も視野に入れており、防災の観点からも注目される取り組みである。

一方、龍宮亭では“エンターテインメントホテル”としての立ち位置を強化。家族連れを主なターゲットとし、宿泊者が自由に選べる体験型アメニティバーを新たに導入した。屋台風のデザインスタンドに並ぶアメニティは、動物をモチーフにしたカラフルで遊び心あるパッケージが特徴で、歯ブラシは歯に関係する動物、ヘアブラシは毛に関する動物、化粧水・乳液には水辺や白い毛並みの動物を用いたデザインを採用。子どもも楽しめるインタラクティブな要素が散りばめられており、旅の思い出を豊かにする演出が施されている。

さらに、スキンケアやヘアケアアイテムには、富士山や海、花火、自然、虹といったホテル三日月の象徴的な風景を幾何学図形で表現したオリジナルデザインが施されており、アートと遊び心を兼ね備えたホテル体験の一部となっている。

ホテル三日月は今後も、世代を超えて心に残るリゾート体験を提供し続けるとともに、地域社会との共生や地球環境への配慮を重視したサステナブルなホテル運営を推進していく構えだ。今回のリブランディングを通じて、伝統と革新の融合による新たなブランド価値の創出が期待される。