ベルシステム24がケップルと連携しBPO支援サービスを開始

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)大手のベルシステム24は、スタートアップ企業向けの新たな支援サービスを発表した。人事、経理、総務、営業といったノンコア業務を対象に、業務設計から運用までを一気通貫で代行。スタートアップ支援に実績を持つケップル株式会社との連携により、同社がサービスの導入支援を担うほか、専門コンサルタントによる業務設計の無料支援も提供される。
ベルシステム24は、国内BPO業界のリーディングカンパニーとして、コンタクトセンター運営をはじめとする業務プロセスの最適化・効率化サービスを幅広く展開している。長年にわたるノウハウとIT活用により、顧客企業の業務課題解決を支援。スタートアップから大手企業まで、多様な業種・業態に対するアウトソーシング実績を持つ。
今回のサービスは、急成長を遂げるスタートアップ企業が抱える「人手不足」や「業務過多」といった課題に応えることを目的としている。従来、採用・教育・定着といった負荷の高い領域にリソースを割けない企業も多く、結果として経営陣がノンコア業務に追われるケースも少なくない。そうした背景を踏まえ、ベルシステム24はスタートアップの事業成長を阻む「業務運用の属人化」や「業務過負荷」の解消に注力。業務の可視化や再設計を行い、属人性を排除した効率的な運用モデルの構築を支援する。
導入支援を担うケップルは、スタートアップに特化した資本政策支援や成長支援ツールを展開しており、同領域におけるネットワークと実績を活かして、対象企業とのマッチングやサービス定着の伴走支援を行う。また、無料で提供される「業務設計支援」では、専門の業務コンサルタントが各社の業務フローや課題をヒアリングし、個別最適化されたアウトソーシング設計を提案。サービス導入前の段階から支援が受けられる仕組みとなっている。
ノンコア業務のプロフェッショナルとして業界をリードしてきたベルシステム24と、スタートアップ支援の最前線に立つケップルの連携により、事業フェーズに応じた柔軟なサポート体制が整った今回の新サービス。今後、成長志向のスタートアップにとって、経営資源を本業に集中させるための有効な選択肢として広がりを見せていきそうだ。