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リセが目指す次世代のリーガルオペレーションAIで法務業務を革新

リセは、「法務を、戦略の武器に。」を掲げるリーガルテックスタートアップだ。2018年に設立され、企業法務における契約書業務の効率化・高度化を支援するAIプロダクトを展開している。主力サービス「LeCHECK」は、契約書のAIレビューを実現するクラウドツールで、専門知識を必要とせずに条文ごとのリスク抽出や改善案の提示を可能にする。また「LeFILING」では契約書の自動分類・検索・共有といった管理業務のスマート化を図っており、法務部門のDXを推進する存在として注目を集めている。

リセの主力サービスである「LeCHECK」は、契約書の内容をAIが自動でレビューし、条文ごとのリスク判定や改善提案を提示するクラウド型のツールだ。ユーザーは契約書をアップロードするだけで、専門知識がなくてもリスクの可視化やレビュー作業を行える仕組みとなっており、スタートアップから大手企業まで幅広く導入が進んでいる。

また、契約書の検索性や共有性を向上させる「LeFILING」も注目のサービスだ。契約書のファイルや情報を一元管理し、必要な文書をすばやく取り出せる環境を整備。法務業務におけるナレッジの蓄積と利活用を支援しており、法務の“属人化”という構造的課題の解消にもつながっているという。

同社はこれまで複数回の資金調達を経てプロダクトの開発とユーザー拡大を進めてきたが、直近の調達状況については現時点で公表されていない。しかし、生成AIやリーガルテック領域への関心が高まるなか、法務現場に根差したSaaS企業としての存在感を確立しつつある。AIを用いた法務支援という分野で、現場発の課題解決に向き合い続けるリセの姿勢は、今後のリーガルテックの進化に一石を投じそうだ。