B4AがシリーズBで累計13.2億円を調達で自由診療クリニック特化のDXツール拡大へ

B4Aとは、自由診療クリニックに特化したクラウド型業務支援ツールである。電子カルテ、リアルタイム予約管理、CRM、決済機能を一体化し、紙や電話、複数アプリに分散していた業務を集約。導入院数は500院を超え(運用準備中を含む)、2024年11月期調査では自由診療向け電子カルテ導入数で国内トップシェアを獲得した。経営分析を可能にする「B4A経営ダッシュボード」や、患者が財布を持たずに決済できる「手ぶらで決済」など、現場の声を反映した機能拡張を続けているのが特徴だ。
今回の出資には、アニマルスピリッツ、i-nest capital、D3などが参加。既存投資家によるフォローオンが中心となり、信頼性の高さを示す結果となった。投資家からは「自由診療クリニックの現場課題を捉えた特化型SaaSとしてNo.1の地位を確立しつつある」(アニマルスピリッツ・朝倉祐介氏)、「予約・CRM・決済の分断を解消するプラットフォーム化の道筋が明確」(i-nest capital・濱吉大聖氏)など、成長性への期待が寄せられている。
代表の植松氏は「創業以来、現場の声を取り入れながらプロダクトの改善を続けてきた。シリーズAの全ての株主がフォローオンしてくれたことは大きな励み」とコメント。自由診療領域のNo.1プラットフォーマーを目指し、さらなる開発と採用体制の強化を進める姿勢を示した。
ニッチ領域に徹底的に寄り添う戦略でシェアを拡大してきたB4A。自由診療クリニックの業務効率化と患者体験の革新を支える存在として、今後の事業展開に期待が高まっている。
