スマートホームSaaSのSpaceCoreがFUNDINNOで約4,800万円を調達

スマートホームの未来像を描くスタートアップが、新たな一歩を踏み出した。スマートホームSaaS「SpaceCore」を展開するSpaceCoreが、2025年6月3日に株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」にて、約4,833万円の資金調達を発表した。一般投資家からの支援を受け、サービスの高度化とマーケティングの強化に取り組む構えだ。
SpaceCoreは、IoT機器やセキュリティ、空調・照明の遠隔制御などを通じて、住宅における「スマートライフ」を実現するSaaS型プラットフォームを展開している企業だ。デベロッパーや管理会社向けの導入支援に強みを持ち、新築マンションや賃貸物件への実装実績も拡大している。住宅の資産価値向上や省エネ推進といった視点からも評価されており、不動産DXの一端を担う存在として存在感を高めてきた。
今回の資金調達では、既存プロダクトのアップデートだけでなく、新機能の追加やユーザー体験の向上に向けた開発リソースの増強が予定されている。また、スマートロックやスマートスピーカーなど、外部デバイスとのシームレスな連携を推進し、より利便性の高い住環境を構築していく方針だという。
FUNDINNOを通じた資金調達は、資本と共感を両輪とした成長戦略の一環と位置づけられており、今回のラウンドでも多数の個人投資家が参加。スマートホーム市場の広がりを背景に、生活者の価値観とテクノロジーの接点を見据えた取り組みに注目が集まっているようだ。今後は住宅関連事業者とのさらなる連携も見込まれ、同社の取り組みは都市生活のアップデートを促す鍵となりそうだ。