Googleや日本郵政キャピタルなどが出資を行いUbieが累計資金調達額180億円を突破

医療AIスタートアップのUbieが、累計資金調達額180億円を突破したと発表。Googleや日本郵政キャピタル、NTTドコモ、セブン-イレブン・ジャパンなど、国内外の有力企業からの出資を受け、今後は医療と生活をシームレスにつなぐヘルスケアエコシステムの実現に向けた動きを一層加速させていく方針だという。
Ubie株式会社は、「テクノロジーで人々を適切な医療へ案内する」ことをミッションに掲げるヘルステックスタートアップ。独自開発の医療AIエンジンを活用し、患者と医療機関の架け橋となるプロダクトを複数展開している。主力サービスには、症状から可能性のある疾患を特定する「AI受診相談ユビー」や、医療機関向けの業務効率化ツールなどがあり、国内外で急速に導入が進んでいる。
今回の資金調達には、Google、日本郵政キャピタル、NTTドコモ、セブン-イレブン・ジャパン、スパークス・グループ、メドピアなどが参加。すでに2023年時点でシリーズCラウンドに突入していたUbieだが、今回の発表で、累計調達額が180億円に到達したことが明らかとなった。
Ubieはこれまで、医療機関と生活者の両者にとって有用な情報を提供し、医療アクセスのギャップを埋めることを目指してきた。特に「AI受診相談ユビー」は、生活者がスマートフォンで症状を入力するだけで、受診すべき診療科や緊急性を判定するサービスとして注目され、病院・クリニックとの連携強化にも寄与している。
今後は、調達資金を活用し、医療機関向けのプロダクト拡充、海外展開、さらには生活インフラとしての医療情報提供機能の強化に取り組むという。また、コンビニや通信事業者といった異業種との連携も加速しており、日常生活の中に自然と医療が組み込まれる未来を見据えているようだ。
医療の入り口を変える存在として進化を続けるUbieの取り組みが、次なる医療体験のスタンダードを形をどう作っていくのかに期待が寄せられている。