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Haulが2.3億円のデットファイナンスを実施し採用の“マーケティング化”を推進する「RekMA」の拡充へ

次世代型の採用支援SaaSを展開するHaulが、日本政策金融公庫、きらぼし銀行、みずほ銀行を引受先とした総額2.3億円のデットファイナンスを実施したことを発表した。調達した資金は、主力サービスである採用ソリューション「RekMA(リクマ)」の機能強化および市場拡大に充てられるという。

Haulとは、「“人”の採用を、経営戦略のど真ん中に」を掲げるスタートアップだ。採用活動における属人性を排し、データとマーケティング手法を駆使して再現性のある採用支援を実現するSaaS「RekMA」を開発・運用している。特に成長企業において必要とされる“攻めの採用”に対し、施策立案から実行・改善までをワンストップで支援するプロダクト設計が特徴だ。

同社の主力サービス「RekMA」は、求職者の行動データやタッチポイントをもとに、エンゲージメントを可視化し、採用戦略を最適化するSaaSだ。従来の採用管理システム(ATS)とは一線を画し、マーケティングオートメーション(MA)やカスタマージャーニー設計の手法を取り入れている点が特徴となっている。
例えば、求職者が求人ページに訪問した回数や離脱ポイント、フォーム入力までのプロセスなどを分析することで、最適なチャネルやコンテンツの改善を図ることができる。また、面談後の満足度調査やフィードバックの定量化など、採用プロセス全体におけるデータ活用を可能にする機能群が搭載されており、採用の“マーケティング化”を強力に後押ししている。

現在は、スタートアップや急成長中のベンチャー企業を中心に導入が広がっており、特に「優秀な人材を限られたリソースで確実に採用したい」といった課題を持つ企業にとって、再現性のある採用の実現が期待されている。

今回の資金調達を通じて、Haulは「RekMA」の機能拡張やUI/UX改善、より高度なデータ分析機能の実装などに取り組む方針だ。また、マーケティング・カスタマーサクセス体制の強化を通じて、顧客企業の成果創出に直結する支援体制の構築も進めていくとしている。

企業の成長は、優秀な人材の確保によって支えられる。「RekMA」が提供するアプローチは、従来の採用手法に課題を抱える企業にとって、新たなスタンダードとなりうるかもしれない。