Startup World Cup東京予選が開催へ

世界規模のピッチコンテスト「Startup World Cup」の東京予選が、2025年7月18日にグランドハイアット東京で開催される。主催は米シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル、Pegasus Tech Ventures。優勝企業には、世界大会への出場権とともに100万ドル(約1億5,000万円)の投資賞金を獲得するチャンスが与えられる。
Startup World Cupは2017年に始動し、これまで世界100カ国以上、3万社を超えるスタートアップが参加してきた国際的イベントだ。地域予選は世界各地で開催されており、日本では東京、九州、東北など複数都市で予選が行われている。東京予選は毎年、国内外のスタートアップ関係者が集う注目の舞台となっており、今年も会場およびオンライン合わせて約4,000名の視聴が見込まれているという。
Pegasus Tech Venturesは、スタートアップと大手企業の連携促進を支援するグローバルファンドとして、これまでにColor、Apeel Sciences、SpaceXなど数々の有力企業に出資してきた実績を持つ。日本国内では、Forbes JAPANファウンダーである高野真氏がアドバイザーを務めており、スタートアップ支援のネットワークを広げている。
今回の東京予選には、全国200社超の応募企業から選ばれた11社が登壇。注目企業としては、アンモニア合成技術の「つばめBHB」、秘密計算AIクラウドの「Acompany」、ゲノム解析の「bitBiome」、民間ロケットを手がける「インターステラテクノロジズ」など、ディープテックからSaaS、宇宙開発まで多岐にわたる分野のスタートアップが名を連ねている。
審査員には、アクセンチュア・ジャパン社長の江川昌史氏、デル・テクノロジーズ日本法人代表の大塚俊彦氏、KDDI創業者の千本倖生氏、LinkedIn日本代表の田中若菜氏、フォースタートアップス代表の志水雄一郎氏らが参加。経営者や投資家、研究者など、国内の多様なリーダー陣がピッチ審査に加わる。
イベント当日は、11時より2階フロアにて約100社による展示会が実施されるほか、ピッチ終了後には3階ホワイエでネットワーキングパーティーが予定されている。スタートアップ、投資家、事業会社が一堂に会する場として、協業や資金調達、採用など多様な可能性が広がる設計となっている。
東京予選で優勝した1社は、2025年秋に米サンフランシスコで開催されるグランドファイナルに進出。世界各国の代表と競い合い、最終優勝者にはPegasus Tech Venturesより100万ドルの投資が実行される。日本発のスタートアップが世界に挑むための登竜門として、この大会が果たす役割は年々大きくなっている。
また、観覧は会場・オンラインの両方で可能となっており、チケットはPeatixを通じて販売中。価格は会場参加が6,050円、オンライン参加が3,300円となっている。
日本から世界へ。スタートアップが国境を越えて成長するためのグローバル・プラットフォームとして、Startup World Cup東京予選の熱気と可能性が、多くの関係者の注視を集めている。