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ジャフコグループが生成AI活用スタートアップとの共創を促進するMeetupを開催

ジャフコグループが、2025年6月5日に「生成AI活用スタートアップMeetup」を開催した。生成AI技術を活用した事業に取り組む起業家と、スタートアップ連携や投資に関心を持つ大手事業会社・CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)関係者が一堂に会するイベントであり、生成AIを軸としたオープンイノベーションの促進を目的とする取り組みの一環とみられる。

今回のMeetupは、生成AI領域における実用的な事業展開を加速させるうえで、事業会社とスタートアップの接点を広げることに主眼が置かれていた。参加スタートアップは、プロダクトに生成AIを組み込みながら、BtoBソリューション、業務効率化、コンテンツ生成など多様な分野での事業化に挑戦している企業が中心となった。

また、イベントでは各スタートアップによるピッチセッションが実施され、具体的なユースケースや導入事例を交えながら、生成AIの可能性と実装レベルの高さをアピール。これに対し、来場した事業会社側からは、既存業務への組み込みや共同開発の可能性に関する質問や議論が活発に交わされる場面も見られた。ジャフコ自身も、生成AI分野におけるスタートアップ支援や投資実績を活かしながら、こうした出会いの場を今後も継続的に創出していく方針だという。

ジャフコ グループは、日本を代表するベンチャーキャピタルの一つであり、1982年からスタートアップ投資を手がけている。特に、国内外の成長企業に対して中長期的な支援を行うことで知られ、IT、医療、環境、先端技術など幅広い分野に投資を行ってきた。近年では、生成AIやSaaSといった成長領域へのアプローチも強化しており、起業家の事業成長だけでなく、事業会社との連携による市場創出にも積極的な姿勢を見せている。

今回のMeetupの開催は、生成AIが社会実装フェーズに突入しつつある現在において、より実践的な連携と資本提携を生み出す触媒としての役割を果たしたようだ。特定のテーマに絞ったネットワーキングの形式は、双方のニーズのマッチング精度を高めるとともに、スピーディな事業共創の起点となる可能性を秘めている。

技術起点ではなく、事業起点でのAI活用が求められる時代において、こうした機会の創出がどれほどのインパクトをもたらすか。今後の広がりが、スタートアップと事業会社の連携の新たな指標となっていくだろう。