一般社団法人ベンチャー・カフェ東京が主催する、日本最大級のスタートアップピッチイベント「ROCKET PITCH NIGHT 2025 ULTIMATE」が、虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催された。今回のイベントには、事前選考を通過した約100組のスタートアップが登壇し、会場にはスタートアップ関係者や投資家、支援機関など、総勢1,000名以上が集結したという。

ROCKET PITCH NIGHTは、シード〜アーリーステージの起業家やプレシード段階のプロジェクトが「6分間のピッチ」でアイデアを発信する、スタートアップ・エコシステムの登竜門的なイベントとして知られる。毎年国内外から多くの応募が集まり、多様な業界・テーマでの事業構想が披露されるのが特徴だ。2025年の「ULTIMATE」回では、これまでの集大成ともいえるスケールと選考基準で実施され、登壇者数・来場者数ともに過去最大規模となった。

ピッチは、AI・ヘルスケア・教育・環境・地域創生・クリエイティブといった複数カテゴリーに分かれ、各登壇者は制限時間内で自らのビジョンと実現手段、社会課題へのアプローチを語った。審査には、国内外の著名VC、事業会社、アカデミアの関係者らが参加し、10組のスタートアップがそれぞれのカテゴリーでアワードを受賞した。各賞の受賞企業には、今後の支援プログラムやメディア露出の機会も提供される予定だという。

運営を担ったベンチャー・カフェ東京は、世界30都市以上に展開する「Venture Café Global」の一員であり、日本国内でのイノベーション創出とスタートアップ支援を目的とした活動を展開してきた。週次イベント「Thursday Gathering」や各種アクセラレータープログラムを通じて、多くの起業家や研究者、企業との接点を生み出しており、今回のROCKET PITCH NIGHTもその中核的な取り組みのひとつに位置付けられている。

ピッチの内容や表彰の詳細は今後、ベンチャー・カフェ東京の公式サイトやYouTubeチャンネルでも順次公開される見通し。次世代の起業家たちが自らの構想を社会に向けて発信し、資金調達やパートナー連携を目指すためのプラットフォームとして、このイベントは今後もスタートアップの中心拠点としての役割を担い続けていくだろう。