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「SusHi Tech Tokyo 2025」にてスタートアップ展示と新サービス発表

東京都主催のスタートアップカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」が、2025年5月8日から10日にかけて東京ビッグサイトで開催された。会場には、国内外から500社を超えるスタートアップや大手企業、自治体などが集まり、最先端技術の展示、新サービスの発表、ピッチイベントなどが行われた。

SusHi Tech Tokyoは、東京都が主催するアジア最大級のスタートアップ・カンファレンスであり、「サステナブル・ハイテク・ソリューション(Sustainable High Tech)」をテーマに掲げる都市型イノベーションイベントである。2023年の初開催から回を重ね、今回で3度目の開催となった。スタートアップ支援や都市課題の解決、国際展開の促進を目的とし、公共支援と民間の技術革新を掛け合わせた都市づくりのプラットフォームとして機能している。

会場には、AIやロボティクス、気候テック、フードテックなど、多様な分野のスタートアップが出展。国内勢からは、生成AIによる契約書レビューの自動化ツールや、ドローン配送、植物性代替肉による新たな食体験などが紹介された。海外からも、シンガポールやイスラエルのディープテックスタートアップが参加し、新素材技術やIoTを活用したセンシングソリューションが披露されるなど、国際色豊かな展示となった。

スタートアップと行政の連携によるスマートシティ関連の展示も目を引いた。公共交通の効率化、デジタル行政のユースケースなど、都市課題に対する具体的なソリューションが提案され、自治体関係者や官民の担当者が積極的に意見交換を行う様子も見られた。

ピッチコンテストでは、都市課題の解決をテーマに選ばれたスタートアップが登壇。環境、医療、教育分野での課題に挑むアイデアが次々と披露され、投資家や企業関係者の注目を集めた。期間中は、パネルディスカッションや業界横断的な交流プログラムも行われ、参加者同士のコラボレーションを促す機会が多く設けられた。

3日間で延べ5万人以上が来場したとされる今回のイベントは、東京都が掲げる「グローバルスタートアップシティ・東京」の実現に向けた取り組みの一環でもある。都市の未来を描くリアルな交差点として、SusHi Tech Tokyoはその存在感をさらに高めた形となった。