シンプルフォームがシリーズBラウンドで40億円調達 法人調査の精度向上

金融機関向けに企業調査ができるデータベースを提供するシンプルフォームが、このほど40億円を調達した。政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、ベンチャーキャピタルのジャフコグループなどを引受先とする第三者割当増資で26億円調達し、商工組合中央金庫やみずほ銀行などから14億円借り入れたと発表した。

[第三者割当増資]

■新規
SMBCベンチャーキャピタル
Angel Bridge
JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ
ジャフコ グループ
みずほキャピタル
三菱UFJキャピタル
りそなキャピタル

■追加出資
DNX Ventures
DBJキャピタル

■金融機関からの借入
商工組合中央金庫
福岡銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
三菱UFJ銀行
りそな銀行

シンプルフォームは2020年の創業以来、「全ての法人がフェアに繋がれる世界」の実現をミッションに掲げ、法人取引における審査業務の革新に取り組んできたようだ。
近年、国境を跨いだマネー・ローンダリングや特殊詐欺、サイバー犯罪などの非対面型犯罪が増加し、規制が強化される中、企業側も対策に追われているという。非対面取引で審査のみを強化すれば業務効率が落ち、利用者の利便性が低下するという課題があるなか、規制対応と利便性を両立させる審査体制の構築が求められているようだ。

代表取締役CEO 田代 翔太氏は「4年前、私たちは「金融の足回り」になるべく、金融機関の審査業務に必要な、新たな情報基盤を作るところから出発しました。この基盤を発展させながら、私たちはこれから次代の審査の姿を描き出すことに挑戦します。今回の資金調達はこれらの実現に向けた重要な一歩です。信頼をいただいているお客様、信念に共感し共に歩んでくれる仲間たち、期待を寄せてくださる投資家の皆様、全ての応援してくださる皆さまへ深く感謝申しあげます。
今、日本経済の原動力である企業活動が急速にデジタル化しています。それに伴って法人取引の安全性が詐欺や不正に脅かされることは、あってはならないことです。次世代のこの国の審査業務の前進を支えることで、全ての企業活動に公平な機会が与えられる社会の実現に寄与してまいります。」と語る。

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