BioPhenoMAが、早稲田大学ベンチャーズおよびJMTCキャピタル合同会社を引受先とする、第三者割当増資(プレシリーズAラウンド)により、1.9億円の資金調達を発表した。
BioPhenoMAは早稲田大学の伊藤悦朗教授らが開発した、極微量タンパク質の検出技術「TN-cyclon™」を有するスタートアップ企業。「TN-cyclon™」は吸光プレートリーダー等の一般的なバイオラボの設備を用いて、血中やエクソソームに含まれる極微量タンパク質を超高感度に測定できる技術だ。
生体現象機構を解析するために“誰もがどこでも簡単に「極微量タンパク質検出」を行える革新的なプラットフォームを創生し、生物医学分野の更なる進歩に貢献する”をミッションとして掲げて、研究開発を行なっているという。
これまでの研究成果をもとに、がんや神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病等)領域において、大手メーカーや製薬会社と、血中バイオマーカ―の定量試薬開発に係る共同研究開発や委託研究を実施してきている。また、自社では免疫チェックポイント分子のひとつであるPD-L1の高感度測定研究用試薬を開発し、11月下旬より受注を開始していくようだ。
今回の資金調達で、現在実施中の共同研究や委託研究の推進強化、がんや神経変性疾患領域を中心とした自社研究用試薬の更なる開発、およびエクソソームをはじめとしたその他のバイオマーカ―についての研究開発をしていくとのこと。