日本のお菓子を世界各地に届けるサブスクリプション型サービスを手がけるICHIGOが11日、スイーツ専門店を運営するグッドアイディアカンパニーを26億円で買収したと発表した。国内の飲食店事業に参入してインバウンド需要を取り込む。

8月1日付でグッドアイディアカンパニーの全株式を創業者から現金で取得した。2016年設立の同社は東京・原宿の竹下通りや那覇市の国際通りなどの人気観光地で25店舗を運営し、綿あめやいちごあめなど日本のお祭り文化に関連する商品を販売し人気を得ている。

買収側のイチゴは15年の設立で、海外の消費者に商品を届ける越境電子商取引を中心に事業を拡大してきた。グッドアイディアカンパニーの子会社化によって飲食店事業に進出。日本のフルーツや和牛など訪日外国人に人気の食材を使ったメニューを開発し、テイクアウト式の店舗で提供していくとのこと。

イチゴの近本あゆみ代表はICHIGOは「創業以来一貫して越境ECサービスを展開してきましたが、創業10年を来年に控え、日本の文化を世界中の人に広めるためにはEコマースを通じて海外に製品を届けるだけでなく、日本に遊びに来る外国人旅行客にも楽しい日本の文化体験をしてもらいたいと思うようになりました。そんな時に日本の古くからのお祭り文化である「いちご飴」や「わたあめ」を専門店として日本全国で展開しているGOOD IDEA COMPANYに出会い、ICHIGOと一緒になることで国内需要に加えて、外国人旅行客にもマッチする新ブランドを展開させるビジョンを持ち、今回の株式取得に至りました。今後は両社の強みを生かしよりスピード感高く事業成長させて参ります。」と語る。海外進出も視野に入れているようで、海外での活躍も期待したいところだ。

■公式HP
https://ichigo.com/