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【製造業1,112名調査】製造現場リーダー6割が「管理業務に追われている」技術承継は過半数が「できていない」

人手不足が続く製造業で、ベテランの技術をどう次の世代に引き継ぐかが大きな課題になっている。ベテランの退職が進む一方で、教える側の現場リーダーは日々の管理業務に追われ、若手の育成に十分な時間を割けていない。

物流・建設・製造などノンデスク産業向けにHRプラットフォームを提供するX Mile株式会社は、全国の製造業従事者1,112名を対象に「技術承継・動画マニュアル活用の現場実態」に関する調査を実施した。

■現場リーダーの約6割が「管理業務に追われている」、要因は人手不足とマニュアル不足

現場リーダーが最も時間を使っている業務は、「生産運営管理」(30.6%)、「日常管理・事務」(29.2%)、「トラブル・問題対応」(28.8%)の順だった。管理業務に追われていると「非常に感じる」「やや感じる」と答えた人は、合わせて59.6%にのぼる。

その要因としては「人手不足」(47.7%)が最も多く、「マニュアル不足」(35.6%)、「教育の属人化」(21.4%)、「動画教材がない」(20.6%)が続いた。人手不足以外は、仕組みを整えることで改善できる要因が上位に並んでいる。

また、「本来やりたい業務」に使えている時間が実務時間の20%未満と答えた人は25.3%だった。つまり現場リーダーが戦略的・本質的な業務に集中できていないことが浮き彫りとなった。

■技術承継は52.2%が「できていない」、約半数の企業で工程の4割以上が属人化

「担当者が不在になると対応できない工程は、製造工程のどのくらいを占めるか」という質問では、40%以上と答えた企業が49.4%と約半数に達した。

ベテランから若手への技術承継については、「あまりできていない」(28.9%)、「ほとんどできていない」(15.0%)、「取り組んでいない」(8.3%)を合わせて52.2%が、承継が進んでいないと回答した。

技術承継がうまくいかない場合の影響としては、「生産性低下」(38.5%)、「品質不良率増加」(32.5%)、「品質低下」(30.7%)が上位に挙がっている。

現在の取り組みは「作業の標準化・手順書整備」(32.9%)、「紙マニュアルの整備」(26.1%)が中心だが、「特に何もしていない」も17.4%あった。

■承継を阻む「教育体系の欠如」と「技術の言語化不足」、動画マニュアルも7割が定着せず

技術承継が進まない理由として最も多かったのは「若手の定着率が低い」(29.4%)だった。続いて「教育体系がない」(23.5%)、「技術が言語化されていない」(22.4%)、「教える時間がない」(18.7%)、「教育担当不足」(17.9%)、「OJT依存」(15.7%)と、教育の仕組みや体制の不備を挙げる回答が並んだ。

対策として動画マニュアルを導入する企業もあるが、調査では導入企業の約7割(69.3%)が日常的な運用に至っていないこともわかった。

ベテランの技術が言葉や形にならないまま個人の中にとどまり、それを教える現場リーダーも管理業務に時間を取られている。今回の調査からは、技術承継が「教える人の頑張り」に頼った状態のまま進んでいない製造現場の姿が見えてくる。マニュアルや動画などの道具を入れるだけでなく、現場で日常的に使われる教育の仕組みをどうつくるかが、人手不足の時代に品質と生産性を守るための鍵になりそうだ。

【調査概要】

調査期間:2026年6月17日〜6月24日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国の20〜70代の製造業従事者1,112名

クロスワーク:https://x-work.jp/

クロスワークマニュアル管理:

https://www.xmile.co.jp/service/xworkmanual/whitepaper/research202606