ジェトロがGSAP第二弾で50社を採択──海外展開支援プログラムが本格拡大

2025年8月5日に、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が、国内スタートアップの海外進出を後押しする「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)」の第二弾として、新たに50社の採択を発表した。これにより、2025年度の採択企業は合計79社となり、同プログラムの規模はさらに拡大している。
GSAPとは、国内有望スタートアップの海外展開を支援するため、ジェトロが2021年に開始したアクセラレーションプログラムである。海外市場に精通したアクセラレーターと連携し、現地ネットワーク構築や資金調達機会の創出、パートナーシップ形成を支援する。これまでに累計500社以上が参加し、海外法人設立や販路拡大、大手企業との協業などの成果を挙げてきた。
2025年度は、世界有数のアクセラレーターと連携した5コースを設置。Enterprise BtoB(Alchemist X)、AI(StartX)、DeepTech(Berkeley SkyDeck)、Sustainability(Third Derivative×New Energy Nexus)、Manufacturing Tech & HardTech(industry 4.0/LEAN ROCKET LAB、CENTREPOLIS Accelerator)といった分野別プログラムが用意されている。
今回採択された50社は、AI、DeepTech、製造技術、サステナビリティなど幅広い領域から選ばれており、各社はオンラインと現地渡航を組み合わせたハイブリッド形式での支援を受ける。内容は講義やワークショップ、メンタリング、ネットワーキング、デモデイなど多岐にわたり、現地市場理解の促進や事業機会の拡大が期待される。
ジェトロは本プログラムを内閣府と連携して推進しており、日本発スタートアップのグローバル化を加速させる狙いがある。第二弾の採択によってプログラムは一段と厚みを増し、国際舞台での競争力強化に向けた動きが本格化している。今後は、各社がどのような成果を挙げ、世界市場で存在感を高めていくのかが注目される。
