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mui LabがシリーズBファーストクローズで資金調達

2025年8月7日、京都発のスマートホーム分野のスタートアップ・mui Lab株式会社が、シリーズBラウンドのファーストクローズの完了を発表した。リード投資家は「KCAPベンチャー1号ファンド」(運営:京都キャピタルパートナーズ)で、第三者割当増資を実施。今回の資金調達により、同社はスマートホームプラットフォームの全国展開を加速するとともに、エネルギー・住宅関連領域での協業体制を拡大していく方針だ。なお、シリーズBのセカンドクローズに向けた資金調達も継続して進められている。

mui Labは、2017年に京都で創業したIoT・スマートホーム技術の開発企業。木材を用いた温もりあるデザインと、自然に溶け込む操作インターフェース「muiボード」をはじめ、デジタルとアナログの境界をなめらかに接続する製品群を展開している。ユーザーの生活環境や行動データを活用し、住宅内の各デバイスやサービスを統合的に制御するプラットフォームを提供。国内外の住宅メーカーやエネルギー事業者との連携実績を持ち、日常生活における快適性と省エネルギー性を両立させるソリューションを推進している。

今回の資金調達は、同社が掲げる「人とテクノロジーの自然な共生」というビジョンの実現に向けた事業基盤強化の一環。全国の住宅市場における導入を加速させるとともに、エネルギーマネジメントや防災・環境モニタリングなど、新たなサービス領域での展開も視野に入れる。特に、近年需要が高まるスマートホームの分野では、エネルギー効率の改善やカーボンニュートラルへの貢献が重要課題となっており、mui Labはその解決策を提供できるポジションを確立しつつある。

京都を拠点に国内外のパートナーシップを拡大してきた同社は、今後も地域発の技術を全国規模、さらにはグローバル市場へと広げる計画だ。シリーズBのセカンドクローズ後には、製品開発やマーケティング投資のさらなる拡充が見込まれ、スマートホーム業界における存在感を一段と高めていくことになりそうだ。