システム開発のマッチボックステクノロジーズが15日、第三者割当増資と借り入れで約10億円を調達したと発表した。同社は1日単位や数時間から働ける「スポットワーク」の求人サイトを運営しており、資金調達でさらなる事業拡大を目指していくようだ。
投資会社ジャフコグループの運営ファンド、第四北越キャピタルパートナーズ、大光キャピタル&コンサルティング、NSGホールディングスの計4社を引受先として第三者割当増資で調達した。借り入れでは、日本政策金融公庫、第四北越銀行、大光銀行の3行が融資したという。
「matchbox」の利用企業はアプリケーションのデータベース上に全ての働きたい人を登録することができるという。また、予定調整アプリのようにカレンダー上に1日・数時間単位からの業務シフトを視覚的に簡単に配置・登録することができる。登録されたシフトはデータベース上のプライベートな人材もしくは外部のパブリックな人材など企業が選択した範囲の人材に共有されていく。働き手はアプリケーションから共有されたシフトを選択するだけで簡単にスポットワークに応募することができる。また、自動化により給与計算や支払いなどの労務管理や採用に関する事務手続きが大幅に簡略化されてきている。「matchbox」により全ての企業が1日・数時間単位の柔軟なスポットワーク求人を出すことが実現したという。資金調達を通じて地域の金融機関との連携をさらに強め、人手不足に悩む企業の紹介などでも協力すると述べる。日本企業の救世主となることを期待したい。