ライフイズテックが20億円調達 ITによる人材育成で就職支援 

デジタル人材育成を手掛けるライフイズテックが、新卒大学生の就職を支援するサービスを2025年に始めるようだ。システム開発の経験を積ませた研修生を企業に紹介するほか、出資などで起業も支援していくという。今回の資金調達方法は、株主であるか否かを問わず、特定の第三者に対して募集株式を割り当てる形の増資、第三者割当増資で20億円を調達したと発表した。今回の増資により、累積調達額は約67億円となったという。

ライフイズテックは、中高生向けのIT・プログラミング教育事業や、オンラインプログラミング・情報教育サービスの開発・運営、自治体・学校・法人向けの研修事業などを手がけるEdTechのベンチャー企業だ。

ITキャンプ・スクールや学校向けクラウド教材をはじめとする中高生向けデジタル教育の事業展開に加え、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の担い手を育成する社会人向け研修事業や、地域のDX推進人材を自治体と連携して育成する「DX人材育成エコシステム」創出事業など、対象を拡張・拡大に尽力してきた。

現在、ライフイズテックの学校向けクラウド教材「Life is Tech ! Lesson」は全国4,400校・600自治体で導入され、利用者は年間135万人まで成長し、全体売上構成の50%を超える事業となっている。他にも、企業向けに、すべての従業員を対象に「業務での課題解決に結びつく」学びを届けるDX研修サービスがある。プログラムはすべて双方向・実践形式で、リテラシーや意欲のばらつきを問わず新卒から経営層まですべての人材を、DX推進の主体者へと育成していく。自らデジタルで課題解決できる人を組織に増やすと共に、あらゆる業務においてデジタル活用が当たり前で、ポジティブに承認・支援される組織への変革を支援する「DXレディネス研修シリーズ」も展開している。また、総受益者数は2018年から2023年までの5年間で38倍に増加している。

今回の資金調達により、日本のデジタル人材育成の課題に対して、中高大学生〜社会人まで一気通貫した事業をさらに成長させ、デジタルを活用した教育改革およびデジタル人材の拡充、デジタル社会の拡大に貢献していきたいと語る。

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