投資会社のベータ・ベンチャーキャピタルが31日、九州や瀬戸内地域と関わりがある企業に投資するファンドを立ち上げたと発表した。規模は最大30億円とこれまで手掛けたファンドの約2〜3倍を目指していく。日本政策投資銀行や三井住友信託銀行など複数の金融機関も出資していくようだ。
「ベータ2024ファンド」を5月末に設立し、山口フィナンシャルグループ傘下の山口銀行や独立行政法人の中小企業基盤整備機構などの出資も集めたとのこと。存続期間は12年で約40社への投資を目指す。1社あたりの投資額は数百万〜2億円の想定で、企業ごとに成長度合いをみながら金額を決める方針だ。
新ファンドでは既に、昆虫由来の飼料などを手掛けるBooonなど3社に投資した。ベータVCの林龍平代表は「ファンドの設立にあわせて、九州各地を回ってスタートアップと対話する取り組みにも力を入れる」と語る。