電動キックボード・電動アシスト自転車のシェアサービスを展開するLuupが三井住友銀行などから30億円を調達した。新たな貸し出し拠点の増設に充てる。電動キックボードは若者を中心に利用者が増えており、大手銀行は成長性があると判断した。
三井住友銀からは使途を環境に配慮した事業に限定する「グリーンローン」で15億円借り入れ、残りの15億円はみずほ銀行、あおぞら銀行から借り入れた。
■資金調達の概要・参画金融機関
・株式会社三井住友銀行をアレンジャーとする「グリーンローン」によるシンジケートローン15億円
・みずほ銀行からの融資10億円
・あおぞら銀行からの融資5億円
<シンジケートローン参加金融機関>
・三井住友銀行
・商工組合中央金庫
・りそな銀行
・紀陽銀行
・京都銀行
・七十七銀行
・常陽銀行
・リコーリース
三井住友銀によると、同行の電動モビリティー事業へのグリーンローン適用は初めてとなり、ループのサービスが温暖化ガスを出さず環境負荷が小さい点が評価された。
ループの電動キックボードなどのポート数は東京都など11都市で1万カ所を超えた。短距離移動に使う「ちょい乗り」需要を捉えている。同社は「ポートの密度がきわめて重要なので、さらに増やしていきたい」と向山哲史最高財務責任者は語る。
電動モビリティーが拡大するにつれ、SNS上で危険な走行をしている利用者の動画などが投稿されるケースが増えてきた。向山氏は「全体のライド数でみれば違反件数は減っているが、定期的な安全講習会の実施などで少しでもゼロに近づけたい」としている。
■公式HP
https://luup.sc/