17日にリクルートが発表した調査によると、40歳以上のミドル・シニア層でスタートアップへ転職する人が増えている。さらに転職者が増加する一方で、求人の伸びには追い付いていないようだ。
転職者数、2015年度の3.1倍
求職者がスタートアップへの転職をためらう背景には、企業風土や賃金、働き方などに関する不安があると指摘されるが、スタートアップに抱かれがちなイメージと実情は異なるよう。
例えば、若い世代ばかりが働くイメージを抱かれることが多いが、実際にはスタートアップで働くミドル・シニア層も増加。また、賃金の面で大企業に遜色ない報酬を支払う企業も多くなっており、柔軟な働き方を実現して優秀な人材を迎え、定着を図ろうとしている。
ミドル・シニア層における動きが顕著に
『リクルートエージェント』でのスタートアップへの転職者数を年代別に見ると、2015年度と比べ、2023年度は40歳以上で7.1倍となった。一方、20~39歳では2.7倍と、ミドル・シニア層の方が若い世代よりも転職者数の伸びが顕著な結果に。
スタートアップは「経営陣、社員いずれも若く、ハードな働き方なのではないか」「大企業の職場の風土とは異なり、ついていけないのではないか」といったイメージを持つ人も多いが、近年は従業員のワークライフバランスに配慮する企業が増えたことでミドル・シニア層が、転職するケースが増えているとのこと。