New Innovationsが完全無人営業の未来型コーヒースタンド「root C」を実現

スタートアップスタジオ・New Innovationsが発表した完全無人のコーヒースタンド「root C」が、日常に溶け込む新たな飲用体験として注目を集めている。アプリで注文し、指定時間にロッカーから受け取るというシームレスな仕組みにより、忙しい都市生活者に向けたスマートなサービスを実現した。
New Innovationsは、テクノロジーとデザインを融合させた次世代型サービスの開発に取り組むスタートアップスタジオ。無人AIコンビニ「600(ロッピー)」や、完全キャッシュレスの無人レジ技術など、実用的かつ体験価値の高いプロダクトを複数展開してきた。社会課題の解決と新たな生活インフラの創出をミッションに掲げ、BtoC・BtoB双方に向けたイノベーションを加速させている。
「root C」の最大の特徴は、アプリからの事前注文と連動した受け取り方式だ。注文者は受け取りたい時間を指定するだけで、店舗スタッフを介さず、挽きたて・淹れたてのコーヒーを専用ロッカーから受け取ることができる。店舗側の無人化により省人コストを抑えながらも、品質の高い一杯を安定して提供することが可能になったという。
さらに同サービスでは、独自開発のパーソナライズ診断「root C MATCH™」を導入。ユーザーのライフスタイルや嗜好に関する簡単な質問に答えるだけで、自分に合ったコーヒータイプをレコメンドしてくれる仕組みだ。これにより、日常的にコーヒーを楽しむ人々に対しても新鮮な体験を提供し、リピーターの獲得につなげている。
販売するコーヒーは、豆の選定から焙煎、抽出までこだわり抜いた本格志向の仕様。スペシャルティコーヒーの中でも個性の際立つ銘柄がラインアップされており、利用者はその日の気分やコンディションに応じて最適な一杯を楽しむことができる。
受け取りはQRコード認証で行われ、指定時間の直前に自動抽出が始まる。店舗の清掃やメンテナンスも定期的に自動で行われる仕組みとなっており、24時間営業の実現も視野に入れているという。
今後はオフィスビルや駅構内、大学キャンパスなど、時間効率を重視する人々が集まるロケーションへの設置が想定されており、コーヒーの新たな“インフラ”としての展開に期待したい。