ガゼルキャピタルが新ファンド 既存産業のDXに投資 最終的なファンド総額は20億円の計画

ベンチャーキャピタルのガゼルキャピタルが3号ファンドを立ち上げた。生成AIやM&Aを活用し、製造、建設、不動産、医療・介護など既存産業のデジタルトランスフォーメーションに取り組むスタートアップに投資していくようだ。

ガゼルキャピタルはファッション通販サイトを手掛けるクルーズでVC子会社を立ち上げた経験を持つ石橋孝太郎代表パートナーが19年に創業した。これまでに2つのファンドを運用し、1号、2号合わせて計45社に投資している。

建設業など向けのビジネスチャットツールを手がけるL is Bなどから出資を受けたという。現在の運用規模は非公表だが、最終的なファンド総額は20億円を計画していると述べた。

「プレシード」「シード」と呼ばれる創業期のスタートアップを中心に1社あたり平均3000万〜4000万円、追加出資も含めて最大5000万円を投じるという。企業向け、消費者向けビジネスを問わず既存産業でDXを手掛ける企業を支援する。

■投資方針
投資フェーズ:プレシード・シード中心(一部プレシリーズAにも出資)
投資分野:既存産業領域のDXを行う企業を中心にtoB、toC問わず出資を行う
投資金額:最大5,000万円の出資を行う
イグジット:IPO、M&A、またはセカンダリーによる売却を想定
運用期間:2034年3月(最大2年間の延長可能性あり)
出資検討期間:2週間〜2ヶ月程度

投資社数は25〜30社程度を見込む。運用期間は2034年3月までを予定し、新規株式公開やM&A、セカンダリーなどを通じて資金回収する方針のようだ。

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