完全自動運転車の実用をめざすTuringが10億2000万円の調達を発表した。今回の調達で累計調達金額は総額55.58億円となったようだ。
Turingはあらゆる条件下において車が人間の代わりに運転操作を行う「完全自動運転」の実現を目指し、「自動運転に必要なのは良い目ではなく良い頭である」というコンセプトを元に、多くのセンサーや高精度地図を用いるのではなく、カメラ画像からEnd-to-End(E2E)で直接運転指示を行う高度な自動運転AIを開発しているスタートアップ企業だ。
さらに、End-to-End(E2E)とはAIを全面的に採用した自動運転技術で、 人間が考えたアルゴリズムを使う従来の「ルールベース」の自動運転システムに対し、E2Eの自動運転システムでは車両周囲の状況認識から判断、操縦までの全てを単一のAIが全て担うシステムだという。
今回調達した資金は、2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の実行と、このプロジェクトを加速させる機械学習エンジニアを中心とした人材採用に使用し、完全自動運転の実現に向け更に力を入れていくようだ。
■公式HP
https://tur.ing/