コンテンツ開発のFLASHが11日、スマートフォンで読むのに適した縦型のショートドラマとアニメの配信事業に参入すると発表した。スマホアプリで作品を順次公開する。多言語に対応して世界展開していくようだ。事業展開のため第三者割当増資で5億円を調達したとのこと。

アプリ「ミリオン」で、自社制作したショートドラマ約10作品を12月から配信する。恋愛やホラー、サスペンスといった人気ジャンルを中心にそろえる。年間数十作品のペースで公開し、1作品につき70話ほど収録するという。映画「カメラを止めるな！」で日本アカデミー賞最優秀編集賞などを受賞した上田慎一郎氏が監修した作品も公開予定とのことだ。

2025年1月以降、ショートアニメ約10作品も配信する予定。縦読みマンガ「ウェブトゥーン」や人気漫画の知的財産を活用し、動きや音声などを加えた作品を制作する。ミステリーなどの定番カテゴリーのほか、主人公が異世界に生まれ変わる「転生もの」といったジャンルも扱っていくようだ。

作品は1話あたり数十円から100円程度で配信し、26年末までに配信アプリの1000万件のダウンロードを目指す。FLASHは、従量課金型の縦型ショートアニメを日本発の新たなエンターテインメントとして世界中に広めることを目指し、2027年までに300タイトル以上の制作を計画しているようだ。

現在、地上波ドラマ化されている人気マンガ・WEBTOON等を原作とする複数のショートアニメの制作・配信が決定しており、作品については順次発表していくとのことだ。

フラッシュの和田崎達也氏は「ドラマとアニメ両方に対応する自社の制作スタジオを運営しているほか、人工知能などの最新技術で作業を効率化しているのが強みだ」と語る。

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